腎臓の数値(BUN、クレアチニン)の見方(2023年3月6日)

血液検査の腎臓の数値は犬猫共通で気になるところだと思います。
・BUN
・クレアチニン
この2つです。

今回はこの2つの数値の見方をご紹介します😊
結論からいうと、どちらも腎臓の数値だけど、クレアチニンの方がより腎臓の状態を反映しているという感じです。

具体的にはこんな感じ

BUNが上がる原因
・腎臓の状態が悪い
・尿路閉塞
・食後
・高タンパク食
・消化管内出血
・飢餓
・発熱
・脱水
・薬の影響
クレアチニンが上がる原因
・腎臓の調子が悪い
・尿路閉塞
・溶血
・脂質異常症
・質の悪い食事
・薬の影響
これらを組み合わせると・・・
BUNが高いとき(クレアチニンは正常値)
・本当はクレアチニンも高いけれど、他の原因(筋肉の減少など)で下がっている
・食後
・高タンパク食
・消化管内出血
・飢餓
・発熱
・薬の影響
クレアチニンが高いとき(BUNは正常値)
・本当はBUNも高いけれど、他の原因(肝不全、低タンパク食など)で下がっている
・腎臓の調子が悪い
・質の悪い食事
・薬の影響
もちろん、これが全てではないですし、他の検査も組み合わせて行う必要があります。

例えばくぅちゃんは血液検査では腎臓はピッチピチの正常値なのですが、エコー検査とCTで片方の腎臓が機能していないことが分かっています
なんとか良い食事で正常値をキープできていますが、もう13歳なので油断すると急変すると思われます。
もしみなさんの我が子がBUNとクレアチニンしか検査していなければ、SDMAを見てみるコトをおすすめします
これも腎臓の状態をみてくれるやつです。
参考になりそうなサイトはこちら
ということで、知識をつけつつ健康管理をしていきましょう!
飼い主はもう1人の主治医です👍
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この記事を書いた人

猫好きの獣医師です。野生動物の診療、動物病院の勤務、研究職を経て、今はフリーランス獣医師です。主に犬と猫の食事の情報を発信します。世間には誤った知識が多く(古い知識がまだ当たり前になっていて)、栄養学にうとい獣医師も少なくありません。微力ながら犬と猫の命を救う手助けができれば幸いです。

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