【限定】飼い主の認知症を予防する方法(2023年3月24日)

医者に「1番なりたくない病気は?」と聞いたら 「認知症」と答えるそうです。

なんだか分かる気がしますよね。

病気で苦しむのは怖いですが、認知症になって自分が自分でなくなってしまう感覚はもっと怖いかもしれません。

 

ということで、今回のテーマは認知症です😊

 

参考図書は「認知症にならない最強の食事術」です。

著者は医師の江部康二先生です。
前回のコラム「手作り食に対する本音」でもちらっとご紹介した「スーパー糖質制限」を提唱している先生です。

目次

結論

認知症対策には糖質制限が有効です
理由は、アミロイドβを減らすことができるからです。
アミロイドβはアルツハイマー病の原因になる、脳に溜まるゴミのことです。

認知症の種類
①アルツハイマー病
②脳血管性認知症
③レビー小体型認知症
④前頭側頭型認知症
アルツハイマー病
・認知症全体の約70%を占める
・現在、65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍
・根治する治療法はない

アルツハイマー病を根治する方法はありませんが、アミロイドβを減らせばアルツハイマー病を予防でき、アルツハイマー病になってからでも回復することがあるようです。
その方法は身体の糖化を防ぐ つまり糖質制限です。

まとめるとこんな感じ▼

①認知症の大部分はアルツハイマー病
②アルツハイマー病の原因はアミロイドβの蓄積
③アミロイドβの材料は過度な糖質

確かに、過去の私のように糖質を摂り過ぎていた場合、糖質制限をすると頭がスッキリしますし、他にもいろいろと健康メリットがあります。

糖質制限のメリット

・集中力UP
・血圧改善
・血糖値改善
・悪玉コレステロール改善
・中性脂肪改善
・皮膚の状態改善
・肥満&ぽっこりお腹改善
・アレルギー改善

言い出したらキリがありません。ちなみに、しっかり食事を摂っていれば糖質制限で低血糖になることはありません。必要な糖質は肝臓で作られているからです。そもそも、ほとんどの細胞は糖質がなくても大丈夫です。細胞は脂質をエネルギー源に使えるからです。唯一、脂質を使えない細胞が赤血球です。極論をいうと、血糖は赤血球のためにあります。赤血球は身体全体に酸素を送る働きがあるので、低血糖になると赤血球の働きが悪くなり、気分が悪くなるのはなんとなく分かりますよね。

糖質制限のデメリット

・つらい
そもそも糖質中毒の人が始めるので、慣れるまでつらいです。最初の2週間は地獄です(笑)

「過度な」糖質制限のデメリット

・皮膚の乾燥
・睡眠の質が下がる
すぎたるは及ばざるが如しと言うように、やりすぎるのは良くないようです。糖質は粘膜・粘液の材料になったり、睡眠の質を上げるためのセロトニンの分泌に関係するのである程度は必要になります。

水を差すようですが、過度な糖質制限に対する反対意見は結構あります。
例えばこんな感じ。

最高のパフォーマンスを実現する超健康法より〜
✅スーパー糖質制限をすると…
・寿命を縮める
・別に痩せない
・老化する
・肌が悪くなる
・睡眠の質が下がる
✅良い糖質
・果物
・芋
✅ダメな糖質
・砂糖

まとめ

じゃあくぅ先生はどうなの?
と聞かれたら適度な糖質制限」+「プチ断食」がベストと考えています
プチ断食についてはまたの機会に解説しますが、大事なことは1つの意見を信じず、広い視野で調べてみることです。
糖質制限の例のように、必ず真逆の意見・根拠があるものです。

実際に私は適度な糖質制限をしています。
結果、頭がスッキリ体重が14kg減少スギ、ヒノキの花粉症がマシになりました

試しにスーパー糖質制限もやってみたのですが、肌が乾燥ぎみになりました
それと、何を食べる時も「糖質」の2文字に注意力を持っていかれるようになったので、現在は適度に糖質を摂り、プチ断食と組み合わせて良好な健康状態を維持しています。

花粉症については、元々は箱ティッシュを手放せないくらいの重症でした。
食事改善を2019年に開始し、2020年・2021年・2022年の春はまさかの無症状でした。
ところが、残念ながら今年はちょっと目が痒いので、治ったわけではなかったようです😅以前よりはるかにマシですが。

ちなみに、ラーメンが大好きな私の父も軽い糖質過剰を始め、8kgのダイエット血液検査の数値改善(血糖値と肝機能)を達成したそうです。

「適度」の基準は人それぞれですが、今より少しだけ糖質を抑えるという意識で良いと思います。
(例:外食の時にか穀物を摂らない・お菓子をナッツ、果物に代える・チートデーを作る)

様々な健康メリットに加え、認知症のリスクを下げられるなら、「適度な」糖質制限はやらない方が損だと思います😊

適度に美味しく糖質を摂って、健康に生きていきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

猫好きの獣医師です。野生動物の診療、動物病院の勤務、研究職を経て、今はフリーランス獣医師です。主に犬と猫の食事の情報を発信します。世間には誤った知識が多く(古い知識がまだ当たり前になっていて)、栄養学にうとい獣医師も少なくありません。微力ながら犬と猫の命を救う手助けができれば幸いです。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次