【限定】肝臓の数値が悪い時に療法食をあげてはいけない(2023年5月12日)

こんにちは☀️

今回は衝撃的なタイトルですが、みなさんはご存知でしたか?
初耳です〜😳」という方はぜひ最後までお読みください♪

目次

犬の療法食

有名なのはロイカナ・肝臓サポートです。

成分はこんな感じ▼

・糖質       53.5%
・タンパク質 14%
・脂質        14%
・灰分          5%
・水分      10.5%

え。糖質高くない?」って思いますよね。
そうなんです。このフードは、肝性脳症や門脈体循環シャントなどの時に使います。

簡単に言うと、肝臓がタンパク質の処理をできないくらいヤベー状況の時です。だから、タンパク質が低く、糖質が高いです。

一方、肝臓の数値(ALTやASTなど)が高い時は、肝臓の回復段階です。つまり、回復するためにたくさんタンパク質が必要です。だから、タンパク質を制限した肝臓病用療法食は逆効果になってしまいます。

このことは動物病院のHPにも書いてあったりしますね!

猫の療法食

有名なのはロイカナ・肝臓サポートです。

成分はこんな感じ▼

・糖質       43.5%
・タンパク質 24%
・脂質        20%
・灰分          6%
・水分       6.5%

こちらも糖質がまぁまぁ高いですが、一般的なフードとさほど変わりません。タンパク質は低めですね。

このフードの適用は犬と同じく肝臓がヤベー状況の時や、胆管炎の時などです。

逆に、肝リピドーシスの時は推奨されないフードです。

まとめ

特に今回の肝臓病用療法食は名前的にややこしいんですが、療法食は薬と同じで適切な状況で使ってこそ効果を発揮するものです。

基本的には主治医の指示に従っていただき、万が一、主治医がおかしな指示をしてきたらこの記事を思い出し、方向性を修正していただけたらと思います👍

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この記事を書いた人

猫好きの獣医師です。野生動物の診療、動物病院の勤務、研究職を経て、今はフリーランス獣医師です。主に犬と猫の食事の情報を発信します。世間には誤った知識が多く(古い知識がまだ当たり前になっていて)、栄養学にうとい獣医師も少なくありません。微力ながら犬と猫の命を救う手助けができれば幸いです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • とっても為になりました!
    ウチの猫氏(元ノラ)は生まれつき(と言われた)肝臓の数値が高いのですが、獣医さんからそんな説明されたことはありませんでした。肝臓の療法食はあげたことがなく、薬で対処しています。説明を聞けてよかったです。

  • 石原佳苗さん
    為になってよかったです😊先生もちゃんと分かっているから肝臓サポートを話題に出さなかったのかもしれませんね。

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