【限定】手作り食の作り方(2023年8月25日)

先に私の感想を言うと、手作り食はおすすめしません。
理由は栄養素を全て満たすことが超難しいからです。

これについては過去のコラムで解説しました😊

今回は一歩歩み寄って、犬猫に手作り食を作るならどうする?
という話題です👍
実は、手作り食を推奨している人達の考え方を理解したくて、某ペットの手作り食の資格を取ってみました(若干ディスるので絶対内緒ですが、ペット食育士1級です🤫)
受講費は10万円💰✨
そこで推奨されている作り方・考え方と、それに対する私の意見を解説しますね✨
※著作権に引っかかるのを避けるため、レシピの詳細は割愛することをご承知おきください。
目次

手作り食の考え方

彼らが考えるメリット

・ペットが喜ぶ
・自分で素材を選べるので安心・安全
・細かいことは考えなくてOK(人間も栄養素などは気にせず色々なものを食べている)
・水分を摂れるから健康に有益

彼らが考えるデメリット

・作るのが手間

手作り食の作り方

・犬や猫に帽子を被せた時に隠れる部分が目安
・やってみて太ったら減らせばOK

栄養バランス

🐶犬…肉:穀物:野菜=1:1:1
😺猫…肉:穀物:野菜=6:1:1〜8:1:1

食材はダメな食材でなければなんでもOK

ちなみに、手作り界隈の方達曰く、ニンニク、生卵、生のイカ・タコなどはそこまで気にしなくてOKとのこと💡
余談ですが、市販の手作り食の本には結構めちゃくちゃ書かれてます…(笑)

調理法

決まりはありません。自由です!

彼らの市販のフードへの不満

総合栄養食の栄養基準を作っているAAFCOは手作り食で真似できないような栄養成分にしているから悪意を感じるとのこと。

私の考え

もし手作り食を検討される場合は、概ねこの記事で解説された方法で良いと思います。
ただ、民間資格については、いわゆる協会ビジネスなので予想はしていましたが、受講料10万円する割に講師の知識が浅くて結構ウソを教えているな〜と感じました。
例えば「太っている猫でなければ2週間断食させてもOK」とか、「尿石症の猫にタンパク質制限が必要」とか😅

協会ビジネス
主催者が認定講師を養成し、認定講師がお客さんにサービスを提供する。主催者が認定講師から手数料を徴収するといったビジネスモデル

その一方で、大型犬に毎日ウエットフードを使うのは経済的に負担が大きいので、適度に手作り食を活用するのはアリだと思います。

1つ捕捉すると、人間はいろいろなものを食べて栄養を補うのは正しいですが、無意識に不足している栄養を補っています。例えば、ビタミンCが足りなければフルーツを食べたくなったり、マグネシウムが足りなくなったらチョコレートを食べたくなったり💡

なので、これをペットに当てはめて論ずるのはよろしくないですね。講師の方たちがそれを分かって指導しているのか、本当に無知で指導しているのかは謎ですが😅

 

他にもいくつかペットフード系の民間資格があるのでチェックしてみるつもりですが、それも踏まえて値段以上の価値を感じない場合は、私がもっと質の良い(エビデンスに基づいた)民間資格的なものを自分で作っちゃおうかな〜と密かに感じました😊

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この記事を書いた人

猫好きの獣医師です。野生動物の診療、動物病院の勤務、研究職を経て、今はフリーランス獣医師です。主に犬と猫の食事の情報を発信します。世間には誤った知識が多く(古い知識がまだ当たり前になっていて)、栄養学にうとい獣医師も少なくありません。微力ながら犬と猫の命を救う手助けができれば幸いです。

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