第4回:2023年3月の一問一答(2023年3月27日)

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犬猫共通

フードでも相談させて頂きました。フケがでます。かかりつけ医からは、サプリのアンチノールが良いとの事でした。良い方法はありますでしょうか?

多少のフケなら気にしなくても良いとは思いますが。。水分不足で皮膚が乾燥することがあるので、まずはウエットフードを使って水分摂取を増やすことをおすすめします。でも、もう質問者様は実践されていると思いますのでそこはOKですね。アンチノールは良質な脂肪酸なので、試す価値ありだと思います。それでダメな場合は主治医にご相談ください。何かしらの病気のサインかもしれません。

 

塩抜きしたしらすを少量なら食べさせても大丈夫でしょうか?

問題ないと思います👍

 

4.2kg…ウェット約60g+水120ml、3.3kg…ウェット約60g+水95ml、カロリー不足分のドライフードも与えています。計算上、目安水分の8〜9割摂取出来ていますが、水毒など聞くと心配になります。与え過ぎでしょうか?

水中毒は犬が水遊びをしているうちにたくさん水を飲んでしまったときに発症したりしますが、普通に生活していたら気にしなくて良いと思います。
計算してみると、こんな感じですね▼

★犬猫の1日の水分摂取量の目安=(50×体重)ml
・体重4.2kgなら、理想は210ml
→ 実際は168ml
・体重3.3kgなら、理想は165ml
→ 実際は143ml
※ウエットフードの水分を80%と仮定
結論、すばらしいと思います。与えすぎではありません。
飲水量まで把握されているとは、さすがですね👍

 

飼っている犬の健康管理のために、栄養に関する知識を増やしたいのですが、おすすめの書籍や教材を教えていただけませんか?

おすすめの書籍は「犬のための家庭の医学」です。これで大枠はおさえられると思います😊
おすすめの教材は「ペット栄養管理学テキストブック」「犬と猫の栄養学」です。このへんは内容が難しいので、軽い気持ちで購入するのはおすすめできないかもしれません。

ネコ様の予防接種は毎年と3年ごとではどちらがベターなのでしょうか?

明言は難しいですが、世界小動物獣医師会は成猫なら3年に1回でOKと言っています。
このガイドラインのP14に書いてあります。
1番良いのは血液検査で毎年抗体価を測定し、下がったらワクチンの追加接種を行うことだと思います。少なくとも、完全な家猫で感染のリスクが低ければ、毎年のワクチン接種は必要ないかもしれませんね。

 

ワクチン接種の間隔。高齢になってもするべきか?何歳までか?

上記と同じ回答になります。実際に実施するかは飼い主さんの判断になりますが、回答としては「やった方が良い」になります。

 

ストルバイト結石の療養食の溶解タイプのカリカリとウエットタイプは何がありますか?また、食事から水分を多く摂って欲しいので同時に与える場合の割合を教えて下さい。

療法食の種類は各種メーカーからいろいろ出ています。
例えば、ヒルズロイカナベッツワンなど。
どのメーカーを使うかは主治医の指示に従っていただけたらと思います。個人的にはウエット100%か、可能な限りウエット多めで良いと思います。
私ならc/d缶を使います😊

ぽっちゃり雄猫6kgで朝晩85gウェットフード
あげていますが…体重が落ちません。
66kcal/100g 何かしてあげる事はありますか?

内容から察するに、ご使用なのはロイカナ満腹感サポートのパウチでしょうか。
体重6kgのぽっちゃり猫が痩せるために必要なカロリーは理論上、1日215kcalです。今、1日パウチ2袋のみの食事でしたら、1日132kcalです。これなら普通は劇的に痩せるはずです。他に、おやつなどはあげてはいませんか?もし心当たりがなければ、一度主治医にご相談ください。何か病気が隠れているかもしれません。もうすでに飼い主様がやるべきことは十分できていると思います。

 

ここ2ヶ月ほど、月に一度位のペースで毛玉を吐き出しています。
このまま様子を見ても大丈夫でしょうか?毛玉ケアの餌を考えた方が良いでしょか?

毛玉ケアのフードを検討するのはアリだと思います。ただ、1ヶ月に1回程度の毛玉嘔吐が飼い主様の許容範囲なら、様子を見ても問題ないレベルかもしれません。
直接的な対策としてはラキサトーンがあります。

ネットでも買えますし、おそらく動物病院にも置いてあると思います。
ただ、くぅちゃんには効果がありませんでした😅
もし、視聴者さんの中でラキサトーンを使っている方がいましたら是非コメントで教えていただけたらと思います👍

 

1歳くらいの保護猫が蓄膿症のようで黄色い鼻水や目ヤニ出てます。治療法あるのでしょうか?

主治医にご相談ください。猫の場合、鼻水と目ヤニは原因が同じだったりします。鼻水も目ヤニも黄色いのは問題ありです。ちなみに、目ヤニは黒、白なら問題なしです。

 

 

 

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この記事を書いた人

猫好きの獣医師です。野生動物の診療、動物病院の勤務、研究職を経て、今はフリーランス獣医師です。主に犬と猫の食事の情報を発信します。世間には誤った知識が多く(古い知識がまだ当たり前になっていて)、栄養学にうとい獣医師も少なくありません。微力ながら犬と猫の命を救う手助けができれば幸いです。

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