こんにちは☀️
糖尿病になる犬猫の割合はそんなに多くはないのですが、私への相談がちょくちょくありますので、一度全体像をお伝えしたいと思います😊
猫
病気になる割合
200頭に1頭です。でも、最近増えてきているとのこと💡
原因
肥満、高齢、ストレスなどが原因になります。いわゆる、人間の生活習慣病と同じ2型糖尿病がメインと考えられています。
①1型糖尿病
生活習慣病ではないタイプ。若い犬に多い。
②2型糖尿病
生活習慣病。人間や猫で多い。
③妊娠糖尿病
④その他の糖尿病
なったときの食事
糖質制限が有効です。そして、上手くいけば治ります。
糖質制限+高タンパク・高食物繊維+インスリンの短期勝負で治ることがあります。体重管理は大事ですが、短期勝負で減量は間に合わないので、復活への大きな要因にはならないようです。
脱水しやすいので、水分摂取も忘れずに。
ちなみに、私の個別相談をご利用いただいた飼い主さんは、主治医に「糖尿病の猫に糖質制限は意味ない」と言われたそうです。確かに研究報告としてそういう文献もあるんですが、さらにレベルの高いレビュー論文(多くの論文をまとめて評価する論文)で一蹴されています😅
実際、糖尿病用の療法食は糖質低めですしね👍
犬
病気になる割合
猫同様、200頭に1頭です。でも、最近増えてきているとのこと💡
原因
若い犬なら遺伝性が多い。他には、膵炎、ステロイドの長期投与、クッシング症候群など。
肥満はあんまり関係ありません。
なったときの食事
まだ最適な食事がはっきりと決まっていないのが現状ですが、推奨される食事は以下2つです。
①糖質制限+高タンパク・高脂質・中食物繊維
②高糖質+低脂質・高食物繊維
膵炎を併発していたら高脂質はダメだし、
痩せていたら高食物繊維はダメだし。
状況に応じて検討する必要がありそうです💡
まとめ
ざっと要点だけ解説しましたが、いかがだったでしょうか?専門書と論文ベースの解説ですので、限りなく噛み砕いてご説明しましたが、何かご質問がある場合はコメント欄にお願いいたします😊
参考文献はこちら💁🏻♂️
・Cats and Carbohydrates: The Carnivore Fantasy?
・Treating diabetes mellitus in cats and dogs: What are your goals?
・Role of carbohydrates in the health of dogs
・犬の治療ガイド
・猫の治療ガイド
・ペット栄養管理学テキストブック
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