特発性膀胱炎の傾向と対策(2022年11月17日)

こんにちは☀️

今日は特発性膀胱炎のお話です。

人間はストレスが胃にきますが、猫は膀胱にきます
なので、猫(特に若い子)はストレスに弱いのでよく膀胱炎になります。

膀胱炎などになると、頻尿、血尿、無尿、排尿痛、トイレ以外でのそそうなどの兆候がでますが、これらを下部尿路兆候といいます。

猫の下部尿路兆候の原因はこんな感じ
・特発性膀胱炎…55%
・尿路感染症…18.9%
・尿道閉塞…10.3%
・尿石症…7%
・その他…8.8%

膀胱炎のうち、原因が分からないものを「特発性膀胱炎」といいます
なので、膀胱炎になったら半分以上の確率で原因が分かりません💦

ちなみに、下部尿路は膀胱と尿道のコトです。逆に、上部尿路は腎臓と尿管のコトです。

特発性膀胱炎のリスクはこんな感じ
・ドライフードがメイン
・肥満
・運動不足
・ストレス(例えば、トイレが気に入らない、他に病気がある、仲の悪い家族がいる、留守番が長い、頻繁な通院など)

どうすれば治るか
・普通は1週間くらいで勝手に治る
・再発する場合は上記のリスクを下げる
・主治医の処方した薬を飲む
・ただし、治療の第一選択は「環境改善」

私ならこうします
・ウエットフードをメインにする(c/d缶は再発を少なくするとのこと)
・飲水スポットを増やす
・トイレの改善(数やサイズを変える、掃除の頻度を増やす、猫砂を見直す) 

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この記事を書いた人

猫好きの獣医師です。野生動物の診療、動物病院の勤務、研究職を経て、今はフリーランス獣医師です。主に犬と猫の食事の情報を発信します。世間には誤った知識が多く(古い知識がまだ当たり前になっていて)、栄養学にうとい獣医師も少なくありません。微力ながら犬と猫の命を救う手助けができれば幸いです。

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